2013年

11月

21日

要介護度改善で報酬 品川区、特養対象に

東京都品川区は2013年度、入所者の要介護度を改善した特別養護老人ホームなどに報酬を与える。現行制度では入所者の要介護度を改善すると事業者に支払われる介護報酬が低下してしまうという。減収分を報酬で補い、介護現場の意欲向上を図る。初年度は区内10施設で試験的に実施する。区によると、こうした報酬制度は全国的に珍しいという。

 事業期間は13年度の1年間。期間内に入所者の要介護度を、それまでよりも1段階改善すると、1人あたり月2万円を事業者に交付する。2段階改善すれば月4万円、3段階改善すれば月6万円となる。助成期間は改善した月から1年間で、再び悪化した場合は助成を打ち切る。

 区によると、入所者の要介護度が1段階改善すると1人あたり平均2万2千円程度の減収となり、介護スタッフが入所者の健康状態の改善に努力しても報われない現状があった。減収分の大半を補填し、事業者や現場で働く介護スタッフに入所者の要介護度を改善する意欲を高めてもらう。

 区内の特別養護老人ホームや老人保健施設、ケアホームの計10施設で1年間、試験的に実施する。成果を検証し、14年度以降に本格導入するか決める。