2013年

11月

10日

看護師の負担軽減に!世界初の回診支援ロボット誕生 株式会社エスタイル

■回診支援ロボ「テラピオ」を初公開

人手不足も深刻な、病院で働く看護師らの負担を軽減しようと、愛知県豊橋市にある豊橋技術科学大学と福島県立医科大学の共同研究により開発された、世界初の回診業務支援ロボット「テラピオ」が20日、豊橋技術科学大学内で開かれた記者会見で初公開された。
テラピオは高さ約130cm、重さ約70kgの、丸みを帯びた可愛らしい風貌のロボット。背中にはパソコンを、前部分にはピンセットをはじめとする医療用具が備え付けられており、医師や看護師など特定の人物の後を自動でついてきて、患者を回診するのを助ける。 

■ さらなる改良を加え、2年後の実用化目指す

電子カルテを表示したり、血圧や体温などの回診時における患者基礎データをその場で入力したりすることも可能だ。患者への処置や傷口の状態、回診時の会話などを映像や音声で記録する機能もある。
開発のきっかけは、東日本大震災後の人手不足がきわめて深刻となっていた福島県の病院における過酷な状況だったという。その状況をみた福島県立医科大学が、昨年2月、豊橋技術科学大学へ共同開発を依頼。人間・ロボット共生リサーチセンター長でもある同大の寺島一彦副学長をリーダーに開発が進められてきたそうだ。
豊橋技術科学大学が得意としている、キャスター駆動輪を応用した全方向移動機構や、パワーアシスト制御、障害物の認識・回避、特定人物自動追従機能、ソーシャルロボット技術などをとり入れ、ケーイーアール(豊川市)、シンフォニアテクノロジー(豊橋製作所・豊橋市)などの地元企業の協力も得て、試作機が完成した。
会見では実際にデモンストレーションが披露され、2年後の実用化を目指している旨、発表された。将来的には、回診データの自動アップロード機能や会話機能も加えていく方針といい、医療機関における業務効率化、看護師の負担軽減に効果を発揮することが期待されている。